フランスのアカデミー

「アカデミー」とは芸術を学ぶ機関とされておりますが、世界ではじめてアカデミーが設立されたのは16世紀のイタリアであると言われております。その後、フランスにもアカデミーが設立されますが、イタリアの文化を学ぶためにフランスからイタリアへ留学生を送り込んでいたようです。アカデミーはその後、ヨーロッパの各国に設立されるようになりますが、フランスでは独自の美術様式の発展に力を注いでいったようです。フランスのアカデミーでは、展覧会を開催するために「サロン」を誕生させますが、アカデミーに所属する画家たちが絵画様式を格付けし古典主義を重じるあまりに、アカデミーに所属していない画家たちからの反発を受けるようになり民間の画廊が出回る頃には、アカデミーもサロンもかつての権威は衰退しはじめたようです。フランス国内でのアカデミーとサロンの活動は、その後のフランスが芸術大国と呼ばれるような地位を築き上げるベースとなっていったようです。