古代メソポタミアの「美」

紀元前6000年頃に誕生したと考えられている古代メソポタミア文明は人類最古の文明であったなどとも言われております。農耕社会であったとされるメソポタミア文明は、富を蓄積することによって巨大な国家を築き上げたなどとされております。紀元前2600年頃のものとされるモザイク画「戦争」は、宝石と貝を用いて巧みに当時の戦争の様子を描写しております。この時代に残されている壁画などの美術品は、芸術にとどまらず歴史的な遺産としての意義をもったものばかりであります。それぞれの美術品や建造物を見るにあたっても、当時の人びとが高度な文明を築き上げていた証であることが納得できるのではないでしょうか。そこには「美」が存在していることも明らかです。古代メソポタミア文明は、人類の文明・美術のルーツともされています。